歳頃としごろ)” の例文
進むべき路を進みかねて境遇の犧牲ぎせいとなつた人の、その心に消しがたき不平が有れば有る程、元氣も顏色も人先におとろへて、幸福な人がこれから初めて世の中に打つて出ようといふ歳頃としごろ
歌のいろ/\ (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
領せし御旗本の二男主税之助ちからのすけと云へる者人品じんぴん歳頃としごろとも相應さうおうなるにより是を乞ひて嘉川の養子に貰ひし處に其後平助は藤五郎藤三郎と云へる二人の男子をまうけしかば主税之助をもらひしことを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)