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檜皮葺
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ひはだぶき
ふりがな文庫
“
檜皮葺
(
ひはだぶき
)” の例文
が、幸ひにして、利仁の声は、一同の注意を、その軒の方へ持つて行つた。
檜皮葺
(
ひはだぶき
)
の軒には、丁度、朝日がさしてゐる。
芋粥
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
何という古風な社だろう! その様式は
神明造
(
しんめいづくり
)
、
千木
(
ちぎ
)
が左右に付いている。正面中央に階段がある。その階段を蔽うようにして、
檜皮葺
(
ひはだぶき
)
の
家根
(
やね
)
が下っている。すなわち
平入
(
ひらいり
)
の様式である。
南蛮秘話森右近丸
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
梅の壺、桐壺、まがき壺に至るまで、百種の花を植ゑ、守殿十二間につくり、
檜皮葺
(
ひはだぶき
)
にふかせ、錦を以て天井を張り、桁、梁、木の組入には、
白銀黄金
(
しろがねこがね
)
を金物に打ち、
瓔珞
(
やうらく
)
の
御簾
(
みす
)
をかけ、
厩
(
うまや
)
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
広庭へ敷いた、四五枚の
長筵
(
ながむしろ
)
の上には、丸太のやうな物が、
凡
(
およ
)
そ、二三千本、斜につき出した、
檜皮葺
(
ひはだぶき
)
の軒先へつかへる程、山のやうに、積んである。
芋粥
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“檜皮葺”の解説
檜皮葺(ひわだぶき)とは、屋根葺手法の一つで、檜(ひのき)の樹皮を用いて施工する。
日本古来の歴史的な手法であるが、日本国外には類を見ない。文化財を含む、古い建物の屋根で檜皮葺を見ることができる。
2020年「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」がユネスコ無形文化遺産に登録され、この中に「檜皮葺・杮葺」が含まれている。
(出典:Wikipedia)
檜
漢検準1級
部首:⽊
17画
皮
常用漢字
小3
部首:⽪
5画
葺
漢検準1級
部首:⾋
12画
“檜皮”で始まる語句
檜皮
檜皮色
檜皮細工