“ひはだぶき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
檜皮葺60.0%
桧皮葺20.0%
檜肌葺20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何という古風な社だろう! その様式は神明造しんめいづくり千木ちぎが左右に付いている。正面中央に階段がある。その階段を蔽うようにして、檜皮葺ひはだぶき家根やねが下っている。すなわち平入ひらいりの様式である。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
で、細かい館の様子は、ほとんど見ることが出来なかったが、桧皮葺ひはだぶきの門は傾き、門内に植えられた樹木の枝葉が、森のように繁っていた。
弓道中祖伝 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
平中は衣紋えもんを直しながら、づあたりを透かして見た。が、彼のゐまはりには、くら闇のほかに何も見えない。その中に唯雨の音が、檜肌葺ひはだぶきの屋根をどよませてゐる。
好色 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)