機構からくり)” の例文
一方、機関助手の土屋良平は、そんな事も知らずに給水作業に取掛る。そして、あの恐ろしい機構からくりに引掛って路面の上へ俯伏うつぶせにぶっ倒れる。
気狂い機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
「世の中あ、そんなものさ。ご一新という大した浮世の機構からくりを勉強して来たから、露八もこれからは、きっと、食うにゃ困らねえでしょうよ」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
平次に取つては摩訶まか不思議な時計の機構からくりよりも、その時計に附隨ふずゐして起つた、犯罪の方が大變だつたのです。