“樹洩”の読み方と例文
読み方割合
こも100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
膳を、水屋へ運んで行った万野までのも、ひとりで、何か満足している。松の樹洩こもが、台所の棚にまでさしこんで、そこも、今朝から塵もない。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
松林の中にそれを置くと樹洩こもに、螺鈿らでん砂子すなごふさがかがやいて、あやしいほど美しいのであった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちる梅花うめも、樹洩こもも、土の香から燃える陽炎かげろうも、まこと御仏みほとけをつつむ後光のように見えました
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)