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栽込
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うえこ
ふりがな文庫
“
栽込
(
うえこ
)” の例文
飯はようやく
了
(
おわ
)
る。膳を引くとき、小女郎が入口の
襖
(
ふすま
)
を
開
(
あけ
)
たら、中庭の
栽込
(
うえこ
)
みを
隔
(
へだ
)
てて、向う二階の
欄干
(
らんかん
)
に
銀杏返
(
いちょうがえ
)
しが
頬杖
(
ほおづえ
)
を突いて、開化した
楊柳観音
(
ようりゅうかんのん
)
のように下を見詰めていた。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
庭の
一隅
(
いちぐう
)
に
栽込
(
うえこ
)
んだ
十竿
(
ともと
)
ばかりの
繊竹
(
なよたけ
)
の、葉を分けて出る月のすずしさ。月夜見の神の力の測りなくて、断雲一片の
翳
(
かげ
)
だもない、
蒼空
(
あおぞら
)
一面にてりわたる清光素色、唯
亭々皎々
(
ていていきょうきょう
)
として
雫
(
しずく
)
も
滴
(
した
)
たるばかり。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
栽
常用漢字
中学
部首:⽊
10画
込
常用漢字
中学
部首:⾡
5画
“栽”で始まる語句
栽
栽培
栽植
栽庭
栽蒔
栽付所