“根比”の読み方と例文
読み方割合
こんくら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
根比こんくらべ、ってところね、あたしは負けやしないから」そう云っておのぶは包んだ紅絹の切を解き、剃刀を右の手に持ち直した
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
警視庁では、K刑事の上役の捜査係長が取調とりしらべを担当して、終日ゴリラ男と根比こんくらべをして見たが、結局何のる所もなかった。
恐怖王 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
こっちはあくまで冷静に、水のように澄み返ってやろう。そうして相手をあせらせてやろう。一ときでも二ときでも、ないしは一日でも待ってやろう。つまり二人の根比こんくらべだ。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)