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柔婉
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しなやか
ふりがな文庫
“
柔婉
(
しなやか
)” の例文
彼女はそっと階子段を
上
(
のぼ
)
った。
柔婉
(
しなやか
)
な
体格
(
からだ
)
をもった彼女の足音は猫のように静かであった。そうして猫と同じような
成効
(
せいこう
)
をもって
酬
(
むく
)
いられた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
女は年のころ十七、八で
翠袖
(
すいしゅう
)
紅裙
(
こうくん
)
の
衣
(
きぬ
)
を着て、いかにも
柔婉
(
しなやか
)
な姿で、西をさして
徐
(
しず
)
かに過ぎ去った。
世界怪談名作集:18 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
瞿佑
(著)
柔婉
(
しなやか
)
に動く彼女の手先を見つめている彼の眼は、当時を回想するうっとりとした夢の消息のうちに、
燦然
(
さんぜん
)
たる警戒の
閃
(
ひら
)
めきを認めなければならなかった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
柔
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
婉
漢検1級
部首:⼥
11画
“柔”で始まる語句
柔
柔和
柔順
柔術
柔軟
柔弱
柔毛
柔媚
柔道
柔々