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枠張
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わくばり
高瀬の奥で喜作が猿の皮を無雑作に
頸に巻き付けた姿で、
獲物の羚羊の皮の
枠張に余念なかった姿を
想出して
画工 (
枠張のまま、絹地の
画を、やけに
紐からげにして、薄汚れたる背広の背に負い、
初冬、枯野の夕日影にて、あかあかと且つ
寂しき顔。酔える足どりにて登場)
画工 (
枠張のまゝ、
絹地の
画を、やけに
紐からげにして、
薄汚れたる背広の背に負ひ、
初冬、枯野の夕日影にて、あか/\と
且つ
寂しき顔。
酔へる足どりにて登場)……落第々々、
大落第。