“杜少陵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
としょうりょう66.7%
とせうりやう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
花宝玉、——この美人がこの名を発音するのは宛然たる鳩の啼き声である。私は巻煙草をとってやりながら、「布穀催春種ふこくしゅんしゅをうながす」と云う杜少陵としょうりょうの詩を思い出した。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
この縁側の附いている八畳の間には、黒塗の太い床縁とこべりのある床の間があって、黒ずんだ文人画の山水が掛っている。向こうに締め切ってあるふすまには、杜少陵としょうりょうの詩が骨々しい大字で書いてある。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
が、李太白りたいはく杜少陵とせうりやうの訳詩を見ても、訳詩とはどうも受け取れない。まづ八分までは女史自身の創作と心得て然るべきであらう。ユニス・テイツチエンズはずつと新しい。
パステルの竜 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)