本金ほんきん)” の例文
短冊は本金ほんきんを使つた相応かなり上等な物だつたので、勘定高い坊子ぼんちは、そのたびに五十銭が程づつ顔を歪めてゐたが
「こりゃたいしたものだ。目貫の獅子しし本金ほんきんで、つば後藤祐乗ごとうゆうじょうの作らしい。ウーム……どうだい竹童さん、ものはひとつそうだんだが、その刀をおれに四、五日してくれないか」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)