“有漏(うろ)” の例文
阿難よ、お前は幼い時出家して今日まで有漏(うろ)のさわりを竹の節を抜(ぬく)ように順々に抜いて来た。そして僅に残って居る一節二節は、骨肉に対するやみ難き愛着の情であった。
阿難と呪術師の娘 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
胸に燃ゆる情の焔(ほのほ)は、他を燒かざれば其身を焚(や)かん、まゝならぬ戀路(こひぢ)に世を喞(かこ)ちて、秋ならぬ風に散りゆく露の命葉(いのちば)、或は墨染(すみぞめ)の衣(ころも)に有漏(うろ)の身を裹(つゝ)む、さては淵川(ふちかは)に身を棄つる
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
老の陰(かげ)かくさで照せ法(のり)の月めぐみを有漏(うろ)の露にやどして
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
秋風の身にしみ/″\と感じて有漏(うろ)の身の換へ難き恨み、今更骨身(ほねみ)に徹(こた)へ候。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)