月山がっさん)” の例文
「中村、おまえは第三隊二百名をひきいて本隊とわかれ、月山がっさんから羽黒山はぐろさんを越えて酒井軍のうしろへふいうちをかけてくれ」
梟谷物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
その他、月山がっさん、鳥海以下いろいろな雪形が出ると言われる。しかも、まだ世に知られぬものが幾らあるかわからないと思う。
残雪の幻像 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
月山がっさんの句やや力強けれど、なお蕪村のに比すべくもあらず。蕪村の句多からずといえども
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
ただし白山はくさん月山がっさんはそのままに取る。またシラブルの終わりのnは除外することにする。
火山の名について (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
白い眼で、じっと見て、左手で植田丹後守から餞別せんべつに貰った月山がっさんの一刀を引き寄せる。
それから北へ連なる雁戸がんど山、もっと近くて低い千歳ちとせ山、丘と云っていいさかずき山、また西方には朝日岳あさひだけ連峰がつらなり、それから北方へかけて、月山がっさん、湯殿山、羽黒山などが望見された。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
月山がっさんの句やや力強けれど、なほ蕪村のに比すべくもあらず。蕪村の句多からずといへども
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
最上もがみ川の上流、馬見※崎川のほとりに盃山という丘があるが、そこへ登ると、はるかに朝日岳、湯殿ゆどの山、羽黒はぐろ山、月山がっさんなどがのぞまれた。私は高校時代に一度だけ蔵王山に登ったことがある。