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暗黒
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まっくら
ふりがな文庫
“
暗黒
(
まっくら
)” の例文
「私の前身は
暗黒
(
まっくら
)
だった。ここへ来てようやく光りをみつけた。だがその光りは消えようとしている。そうしたら二倍の闇となろう」
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
穴倉の中は
暗黒
(
まっくら
)
であった。蝋燭の火がちらちらと動いてわずかに探り見られた。しかし底に降りると恐ろしい胸のむかつくような臭気が鼻をついた。
奇巌城:アルセーヌ・ルパン
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
あの夜算哲は、破り捨てた方の一枚を下にして、二枚の遺言書を金庫の
抽斗
(
ひきだし
)
に蔵めた——ところが、それ以前に犯人は、あらかじめその
暗黒
(
まっくら
)
な底に乾板を敷いておいたのだ。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
日も暮よ、夜も来よと
自暴
(
やけ
)
の気味であるが私もかなり疲れて居るから励ます言葉も出ない。只どうにかして例の丈なす草に
埋
(
うずも
)
れた
峻坂
(
しゅんはん
)
を下る間だけなりと、
暗黒
(
まっくら
)
にしたくない。
武甲山に登る
(新字新仮名)
/
河井酔茗
(著)
勿論
(
もちろん
)
室の内は
燈
(
あかり
)
をつけず
暗黒
(
まっくら
)
にしておく、
其処
(
そこ
)
で
先
(
ま
)
ず四人の内の一人が、次の人の名を呼んで、自分の手を、呼んだ人の膝へ置く、呼ばれた人は必ず、返事をして、また同じ方法で
一寸怪
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“暗黒”の意味
《名詞・形容動詞》
暗黒(あんこく)
光がなく暗い状態。
現況や将来の見通しがつかず、心理的な不安を感じるさま。悪がはびこるなどして希望が持てないこと。失敗が続くなどして極度に自信を失った状態。
未知なこと。実態がよくわからないこと。
(出典:Wiktionary)
“暗黒(
闇
)”の解説
闇(やみ)とは、光の無い状態のこと日本国語大辞典/闇。暗闇(くらやみ)とも、暗黒とも。
(出典:Wikipedia)
暗
常用漢字
小3
部首:⽇
13画
黒
常用漢字
小2
部首:⿊
11画
“暗黒”で始まる語句
暗黒公使
暗黒裡
暗黒の海
暗黒局
暗黒街
暗黒星
暗黒蔵
暗黒々
暗黒神
暗黒色