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晏然
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あんぜん
ふりがな文庫
“
晏然
(
あんぜん
)” の例文
また、そう云うものが存在している世の中に、住みながら、教育家とか思想家などと云う人達が、
晏然
(
あんぜん
)
として手を
拱
(
こまぬ
)
いているのですもの。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
長徳でも長保でもよい、寂心は
晏然
(
あんぜん
)
として死んだのである。勿論俗界の仕事師ではなかったから、大した事跡は遺さなかった。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
その忍びない事を実行せずして日本に帰ったからといって
晏然
(
あんぜん
)
として居られるものでない。たとい世界に対する義務を尽しても、自分が自分に対する義務すら尽すことが出来んようでは何にもならぬ。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
然
(
しか
)
れども
塞外
(
さくがい
)
の事には意を用いること密にして、永楽八年以後、
数々
(
しばしば
)
漠北
(
ばくほく
)
を親征せしほどの帝の、
帖木児
(
チモル
)
東せんとするを聞きては、
奚
(
いずく
)
んぞ
能
(
よ
)
く
晏然
(
あんぜん
)
たらん。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「そんなことを! 僕の罪を君に委せて、僕が
晏然
(
あんぜん
)
と澄ましておれるものか、僕はそれほど卑屈な人間ではない。さあ一刻も猶予すべきでない、さあ主人のところへ行こう」
青木の出京
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
晏
漢検1級
部首:⽇
10画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“晏”で始まる語句
晏如
晏子
晏起
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晏平仲
晏
晏嬰
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