時報とき)” の例文
……“時報ときとり”を盗んで食っちまうような小盗こぬす……公徳心のない乞食野郎……そういう人物は梁山泊へ入れたくない
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「うんにゃ。この鶏は、ただの鶏とはわけが違う。時報ときとりといって、狂いなく五更よあけを告げるんで、この界隈かいわいでの共同の物になっているのだ。さあ生かして返せ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鼓上蚤こじょうそう時遷じせんが、ふと、宿屋の“時報ときとり”をちょろまかし、それを三人して酒のさかなに食ってしまったなどの一些事さじが、かかる大事におよぼうとは——と、楊雄
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)