トップ
>
春泥
>
しゅんでい
ふりがな文庫
“
春泥
(
しゅんでい
)” の例文
わが
家
(
いえ
)
山の手のはづれにあり。三月
春泥
(
しゅんでい
)
容易に乾かず。五月早くも蚊に襲はる。
市
(
いち
)
ヶ
谷
(
や
)
の
喇叭
(
らっぱ
)
は
入相
(
いりあい
)
の鐘の余韻を乱し往来の軍馬は門前の草を
食
(
は
)
み塀を蹴破る。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
主人は
烏山
(
からすやま
)
××番地の佐川
春泥
(
しゅんでい
)
という小説家です。わしは、そこに長年使われている谷口というものです。
影男
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「児玉少佐。花は咲いたが、今年だけは、春
爛漫
(
らんまん
)
という辞句は当らんな。満目の
春泥
(
しゅんでい
)
みな荒涼じゃ」
日本名婦伝:谷干城夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
春泥
(
しゅんでい
)
に映りすぎたる
小提灯
(
こぢょうちん
)
六百句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
そのうちの一つの名では小説家でさえもあった。佐川
春泥
(
しゅんでい
)
という犯罪小説家は、その世の常ならぬ奇怪な題材によって、二、三年まえから読み物界でひっぱりだこの流行児になっていた。
影男
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
怪奇を探り、犯罪を利用するゆすりを本業とする影男が、世の中の裏の裏を探検した体験により、佐川
春泥
(
しゅんでい
)
という筆名で犯罪小説を発表し、大いに人気を得ていることはすでにしるした。
影男
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
春
常用漢字
小2
部首:⽇
9画
泥
常用漢字
中学
部首:⽔
8画
“春泥”で始まる語句
春泥集