早文はやぶみ)” の例文
お鳥が陳東海に殺されたことはもう早文はやぶみで届いている筈だが、又もや出尻伝兵衛に引張り出されてこの事件に立合った関係上
「うウむ……。じゃあ、おれが都を立つと、追っかけに、貞盛から親の国香へ、早文はやぶみでも、出していたかな?」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「範宴どの。——都から早文はやぶみが着いておるぞ。寮の執務所まで、取りにおいでなさい」庭先で、誰かいった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長崎やお江戸から赤紙付やら早文はやぶみやらあの通り仰山ぎょうさんに届いておりますんだすが、当の唐木屋さんの行先がわからんことだすさかえ、どうしようもござりませんで
火急かきゅう火急と、走りがきにすくいをもとめてきたちょうむすびの早文はやぶみ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)