斯々これ/\)” の例文
品は送ってくれると云うから、その家で葉茶屋はぢゃやを始める事になったので、実は母親おふくろ打明ぶちあけました、云いにくかったが思い切って、実は斯々これ/\の芸妓が有りますが
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
いまだに行方も知れず、生死しょうしの程も分りません、これお繼私のお父様とっさまの事もお前に話して有るが、御存生ごぞんしょうでお目に掛る事が有ったらば、私は斯々これ/\の訳で不覚を取ったが
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
芸妓げいしゃの身請はのくらいのものだろうというから、先ず三百両ぐらい掛ろうと云ったら実は母も驚いて、昔は五十両もあれば出来たものを大分高いと云ったが、実は斯々これ/\だと云ったら
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と云ったが敵に逃げられては成らぬと云うので富川町の斯々これ/\斯々と聞くや否や飛立つばかりの喜びで、是からぐに巡礼の姿に成って、つとの中へ脇差を仕込み、是を小脇に抱え込んで飛出し
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あの娘は不動様へ又お参りに来ましょう、そこでまだ貴方を見ねえのだから先刻さっきわっちが話を聴いて見ると、斯ういうくろの羽織を着て、斯々これ/\の方を御覧かと云ったら急いだから存じませんと云うから
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)