トップ
>
斯々
>
かくかく
ふりがな文庫
“
斯々
(
かくかく
)” の例文
彼は
斯々
(
かくかく
)
に考へたらしい、とか、斯々に考へた様子にも見えた、といふ風に言葉を用ひて第四人称をはぶくことも出来ない相談ではないやうである。
文章の一形式
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
それならばしかじか
斯々
(
かくかく
)
じゃと言う出家の話から騒ぎが大きくなってすぐに人が飛ぶ、谷底から
死骸
(
むくろ
)
が運ばれて来る。
十万石の怪談
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
恋愛は横町のカフェー何々の彼女となすべし、その技法は
斯々
(
かくかく
)
と教えられて早速取りかかってはあまり素晴しく成功する見込みはなさそうに思われる。
油絵新技法
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
実は
斯々
(
かくかく
)
と師匠は私の
留守
(
るす
)
に起った一条を物語り、世尊院の住職のお目に留まったは
好
(
い
)
いとしても、今から勝手なことをするようでは
末始終
(
すえしじゅう
)
身のためにならぬからと、アッサリと注意をされ
幕末維新懐古談:17 猫と鼠のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
省みますと、自分でははっきりと
斯々
(
かくかく
)
の動機で文学を志したということは、判らないことで、殆ど無意識といってもいい位に、私はいつの間にやら文学の野原を歩いていたような気がするのです。
わが半生を語る
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
▼ もっと見る
言葉を添え、
斯々
(
かくかく
)
のありさまを物語りました。
アイヌ神謡集
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
彼は
斯々
(
かくかく
)
に考えたらしい、とか、斯々に考えた様子にも見えた、という風に言葉を用いて第四人称をはぶくことも出来ない相談ではないようである。
文章の一形式
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
しかじか
斯々
(
かくかく
)
でごぜえますからと早く言えばいいものを、お殿様程の分った御前を、怕いの恐ろしいのと思い違えて逃げ帰ったのがこんな騒ぎのもととなったんでごぜえます
旗本退屈男:10 第十話 幽霊を買った退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
どうも
甚
(
はなは
)
だ恐縮……
不埒
(
ふらち
)
な奴はその猫ではなく、
悪戯
(
いたずら
)
半分の手細工は自分なので、何んとも
早
(
はや
)
気の毒千万、猫に対して可愛そうで、申し訳がないような立場、今さら
斯々
(
かくかく
)
といって出るのも変なもので
幕末維新懐古談:17 猫と鼠のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
斯々
(
かくかく
)
、人間世界に饑饉があって
アイヌ神謡集
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
斯々
(
かくかく
)
の訳を物語り
アイヌ神謡集
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
斯
漢検準1級
部首:⽄
12画
々
3画
“斯々”で始まる語句
斯々云々
斯々此々
斯々然々
斯々弐暮能