をさ)” の例文
美術史ををさむるを一生の事とすれば、其の深きを致さんこと甚だ易からざるも、一探幽、一雪舟、一北齋を攻究せんとすれば、質弱く分薄きものも
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
一大事であるが、お前方まへがたはどう身を処置するか承知したいと云つたのだ。おれは一大事とは何事か問うて見た。先生はざつとこんな事を説かれた。我々は平生良知りやうちの学ををさめてゐる。あれは根本のをしへだ。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)