掻鳴かきな)” の例文
負けぬ気の椿岳は業を煮やして、桜痴がくなら俺だって弾けると、誰の前でもめず臆せずベロンベロンと掻鳴かきならし、勝手な節をつけては盛んに平家をうなったものだ。
だん、二弾、げん掻鳴かきならして。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)