推上おしのぼ)” の例文
しかし、何故其甥が殺したに極て居る人を人殺しなどゝ云うは実に容易の事で無く其人を首切台へ推上おしのぼすも同じ事だ
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
血気にはやり、我慢に推上おしのぼろうとなさる御仁なら、お肯入ききいれのないまでも、お留め申すがてまえ年効としがいではありますが、お見受け申した処、悪いと言えば、それでもとはおっしゃりそうもない。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)