掘出ほりいだ)” の例文
さてはとそのちかくを隈無くまな掻起かきおこしけれど、他に見当るものは無くて、倉前とおぼしあたりより始めて焦壊こげくづれたる人骨を掘出ほりいだせり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
掘出ほりいだし候ところかみへも御屆申上げずひそかに自分方へ仕舞置しまひおき候旨をば訴へに及びたり役人中此由を聞き吟味の上兵助を役所へ呼寄よびよせ其方事此度はたけより古金のかめ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
日の光いたらぬ山のほらのうちに火ともしいりてかね掘出ほりいだ
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)