“指節”の読み方と例文
読み方割合
ゆびふし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そう云えばかつい肩のあたりや、指節ゆびふしの太い手の恰好かっこうには、いまだ珊瑚礁さんごしょうしおけむりや、白檀山びゃくだんやまの匂いがしみているようです。
報恩記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
寸法の詰った丸味のある、鼻の小さい顔で額も迫っていた。指節ゆびふしの短い手に何やら石入りの指環ゆびわめていた。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
謙作が右の指節ゆびふしで軽くテーブルの上に音をさすと、一人の女がすぐ来た。
港の妖婦 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)