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拙
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つま
ふりがな文庫
“
拙
(
つま
)” の例文
あの人のは画としては
拙
(
つま
)
らなかつたかも知れませんけれど。——どうかしてたつた一人になつて画いてゐたいといふのが口くせでね。
桑の実
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
子は可愛いぞ、益満、然し、天下のために、子を斬る時も、人間にはあるぞ。まして、お前達、軽輩の身軽さとはちがう。いろいろの、
拙
(
つま
)
らぬ、小さい、煩わしいことが、わしを縛っている。
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
「その上に、ちがつた国へ這入ると乗合の人とも一寸も話が通じないんだから、
拙
(
つま
)
らない事でまごついてばかりゐて厭なもんだ。」
桑の実
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
「
拙
(
つま
)
らないものがあるのよ。一寸鉄瓶のお湯を見て頂戴。懐中汁粉を
他家
(
よそ
)
から貰つたから。——坊ちやんには何を上げようね。」
桑の実
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
何だか自分がさうして出た事を悔いるやうなその時の陰鬱な心持は、あとで考へると、飛んでもない
拙
(
つま
)
らない災害を受ける事の或物を暗示したやうな氣特がした。
赤い鳥
(旧字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
“拙”の意味
《名詞・形容動詞》
(セツ)得意でない事、苦手。
《代名詞》
(セツ・セチ:古風、しばしば滑稽。明治期以降は職人・芸人・幇間の自称や遊里における用語)自称に用いる。
(出典:Wiktionary)
拙
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
“拙”を含む語句
拙者
拙劣
拙僧
気拙
巧拙
下拙
拙者方
拙作
拙宅
古拙
拙老
稚拙
迂拙
拙堂
拙陋
穉拙
拙夫
稚拙味
拙筆
氣拙
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