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拈華微笑
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ねんげみしょう
ふりがな文庫
“
拈華微笑
(
ねんげみしょう
)” の例文
決断がにぶいといったものもあるが、彼れらは決して
拈華微笑
(
ねんげみしょう
)
、死を悦びはしなかったのだ。出来ることならば生のよろこびを祈ったのだ。
芳川鎌子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
技術上微笑したようなお顔になっているけれども、
拈華微笑
(
ねんげみしょう
)
の教義による微笑の意義を目指して拵えたという説があるようだが、私にはそうはとれない。
回想録
(新字新仮名)
/
高村光太郎
(著)
今こそこの
赫々
(
かっかく
)
とした
焔
(
ほのお
)
の下に、死に
瀕
(
ひん
)
した法月弦之丞の姿を見るのだ——といううなずき合いの眼、
拈華微笑
(
ねんげみしょう
)
だ。三位卿もただちょっと
顎
(
あご
)
を下へ動かしたばかり
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
拈華微笑
(
ねんげみしょう
)
」の昔はもちろん、百数十行に
亙
(
わた
)
る新聞記事さえ他人の気もちと応じない時にはとうてい
合点
(
がてん
)
のできるものではない。「彼」の言葉を理解するものはいつも「第二の彼」であろう。
十本の針
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
拈華微笑
(
ねんげみしょう
)
的微笑もおのずと口辺に漂わざるを得ません。だって、そうではないの、同じスポーツの用語を問いの形で出されることがあるだろうと、優雅なますらおは予想していたでしょうか。
獄中への手紙:07 一九四〇年(昭和十五年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
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鼻下の微髯をヒレ酒の露にぬらして、
拈華微笑
(
ねんげみしょう
)
的なふくみ
笑
(
え
)
クボを大幅な顔にたたえるところ、たれかが「無尽会社の社長さん」と敬称したのをぼくも初めはほんとにしていた程である。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“拈華微笑”の解説
拈華微笑(ねんげみしょう)とは、宋代以後禅宗にその法脈を釈尊が摩訶迦葉に微妙の法門として付嘱したという禅林において喧伝された説話である。禅宗の起源を説くとされ、看話禅の公案の一つでもある。宋代以降の禅宗において、不立文字・教外別伝の立宗の基盤を示すものとして重用された。
(出典:Wikipedia)
拈
漢検1級
部首:⼿
8画
華
常用漢字
中学
部首:⾋
10画
微
常用漢字
中学
部首:⼻
13画
笑
常用漢字
小4
部首:⽵
10画
“拈華”で始まる語句
拈華瞬目
拈華
拈華坊