トップ
>
抱込
>
かかえこ
ふりがな文庫
“
抱込
(
かかえこ
)” の例文
風が、どっと吹いて、蓮根市の土間は
廂下
(
ひさしさが
)
りに
五月闇
(
さつきやみ
)
のように暗くなった。一雨来よう。組合わせた五百羅漢の腕が動いて、二人を
抱込
(
かかえこ
)
みそうである。
古狢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
で、親まさりの
別嬪
(
べっぴん
)
が
冴返
(
さえかえ
)
って冬空に
麗
(
うらら
)
かである。それでも、どこかひけめのある身の、
縞
(
しま
)
のおめしも、一層なよやかに、羽織の肩も
細
(
ほっそ
)
りとして、
抱込
(
かかえこ
)
んでやりたいほど、いとしらしい
風俗
(
ふう
)
である。
古狢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そこへ、手を伸ばすと、腹へ
抱込
(
かかえこ
)
めそうに見えた。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
抱
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
込
常用漢字
中学
部首:⾡
5画
“抱”で始まる語句
抱
抱擁
抱一
抱主
抱妓
抱負
抱合
抱茗荷
抱起
抱懐