抜脚ぬきあし)” の例文
すべてい物には、税がかゝるものだと信じてゐる大阪人は、それでも黙つて辛抱がまんして、馬のやうに抜脚ぬきあしして、そのなかを歩き廻つてゐる。
やしきの植込を徜徉ふらついてゐる時、青白い梔子くちなしの花蔭に、女郎蜘蛛が居睡りをしてゐるのを見つけでもすると、真つ青になつて、抜脚ぬきあしして逃げ出したものだ。