トップ
>
抜差
>
ぬきさし
ふりがな文庫
“
抜差
(
ぬきさし
)” の例文
旧字:
拔差
だから、ルキーンは電報がきても実際は行かずに食堂の中に止っていたのだよ。ところが、そうして
抜差
(
ぬきさし
)
のならない窮地に陥ったラザレフは、たちまち一策を案じたのだ。
聖アレキセイ寺院の惨劇
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
あたかも
稲麻
(
とうま
)
竹葦
(
ちくい
)
と包囲された中に
籠城
(
ろうじょう
)
する如くに
抜差
(
ぬきさし
)
ならない
煩悶
(
はんもん
)
苦吟に
苛
(
さいな
)
まれていた。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
たえ子は次の火曜日の
昼頃
(
ひるごろ
)
に、再び三越の休憩室で落合ふことを約束して、そこ/\に袂を分つたのであつたが、二度も三度も……そして終ひには
抜差
(
ぬきさし
)
のならないハメに陥つて行くのが不安であつた。
復讐
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
空で指環を
抜差
(
ぬきさし
)
してゐた。
或売笑婦の話
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
抜
常用漢字
中学
部首:⼿
7画
差
常用漢字
小4
部首:⼯
10画
“抜”で始まる語句
抜
抜刀
抜擢
抜足
抜身
抜萃
抜目
抜出
抜衣紋
抜手