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扣鈕
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ボタン
ふりがな文庫
“
扣鈕
(
ボタン
)” の例文
挽
(
ひ
)
くものは唯だ一馬なるが、その足は
驅歩
(
かけあし
)
なり。一軒の角屋敷の前には、焚火して、
泅袴
(
およぎばかま
)
に
扣鈕
(
ボタン
)
一つ掛けし
中單
(
チヨキ
)
着たる男二人、
對
(
むか
)
ひ居て
骨牌
(
かるた
)
を弄べり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
Brrrrと唇をふるわして、彼は、金属性の
扣鈕
(
ボタン
)
を二つ三つコップへ入れて振る。するとそれが、一羽の
雛
(
ひな
)
っ子に早変りして出て来る。見物が集まる。
踊る地平線:12 海のモザイク
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
薄暗いこの室の背景に
透
(
すか
)
して見ると、窓は衣服に光る
扣鈕
(
ボタン
)
が二列に付いてゐるやうに見える。遠いのは段々小さくなつて、その先は船壁の曲る所で見えなくなつてゐる。室の中央に廊下がある。
樺太脱獄記
(新字旧仮名)
/
ウラジミール・ガラクティオノヴィチ・コロレンコ
(著)
黒人の眼は異様に輝きを増し、
扣鈕
(
ボタン
)
だけでは面白くないからと客に投げ銭を求める。あちこちからお金が降る。
踊る地平線:12 海のモザイク
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
またルセアニアの商人と同じコンパアトメントである。私達は
短衣
(
ヴェスト
)
の
扣鈕
(
ボタン
)
を突つき合って、大笑いした。
踊る地平線:10 長靴の春
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
▼ もっと見る
お茶の舞踏には、火の玉みたいな彼女の断髪が、彼の
短衣
(
チョッキ
)
の胸にへばり附いて、仲よくチャアルストンした。彼はその、上から二つ目の
扣鈕
(
ボタン
)
の横に残った
白粉
(
おしろい
)
のあとを、長いこと消さずにいた。
踊る地平線:11 白い謝肉祭
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
扣
漢検1級
部首:⼿
6画
鈕
漢検1級
部首:⾦
12画
“扣”で始まる語句
扣
扣金
扣家
扣釼