かず)” の例文
これは氏郷に取っては旅行に足弱をかずけられたようなもので、何事も無ければまだしも、何事か有った時には随分厄介な事で迷惑千万である。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
この娘を東国へ旅人の手にかずけて送ったときの気持に戻って、いっそ、この娘を思い捨てるか。それにしてはこれだけになったものを、あまりに惜しい気もする。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)