才貌さいぼう)” の例文
矢野文雄やのふみお小野梓おのあずさと並んで改進党の三領袖りょうしゅうとして声望隆々とした頃の先夫人は才貌さいぼう双絶の艶名えんめいを鳴らしたもんだった。
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
あらためて申すまでもなく、才貌さいぼうともにおうるわしく気高い武子姫に、御縁談の申込みは、すでに方々から集まっていました。中にも、先ず指を折られるのは、東本願寺の連枝(法主の親戚しんせき)の方でした。
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)