“手寡”の読み方と例文
読み方割合
てずくな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暮色はいよいよこまやかに、転激うたたはげしき川音の寒さを添ふれど、手寡てずくななればやあかりも持きたらず、湯香ゆのか高く蒸騰むしのぼけむりの中に、ひとり影暗くうづくまるも、すこしすさまじき心地して、程無く貫一も出でて座敷に返れば
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)