“手容”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てつき83.3%
たやす16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何をぼんやり考えているんです。」とお国は銚子ちょうし銅壺どうこから引き揚げて、きまり悪そうな手容てつきで新吉の前に差し出した。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
お庄は振りのような手容てつきをして、ふいとそこを飛び出すと、きまり悪そうに四下あたりを見廻して、酒屋の店へ入って行った。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
私のそんな警戒心も暫くすると自分ながら滑稽になって来てそう手容たやすく殺されるものなら殺されてもみようと思うようにもなり自然に軽部の事などはまた私の頭から去っていった。
機械 (新字新仮名) / 横光利一(著)