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所帯染
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しょたいじ
ふりがな文庫
“
所帯染
(
しょたいじ
)” の例文
旧字:
所帶染
人並に血気は
壮
(
さかん
)
だったから、我より先に生れた者が、十年二十年世の塩を踏むと、百人が九十九人まで、
皆
(
みんな
)
じめじめと
所帯染
(
しょたいじ
)
みて了うのを見て、
意久地
(
いくじ
)
の無い奴等だ。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
或は苦労が
上辷
(
うわすべ
)
りをして心に
浸
(
し
)
みないように、
何時迄
(
いつまで
)
も
稚気
(
おさなぎ
)
の失せぬお坊さん
質
(
だち
)
の人もあるが、大抵は皆私のように苦労に
負
(
め
)
げて、年よりは老込んで、
意久地
(
いくじ
)
なく
所帯染
(
しょたいじ
)
みて了い
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
そんな平凡な生活をする位なら、
寧
(
いっ
)
そ首でも
縊
(
くく
)
って死ン
了
(
じま
)
え、などと蔭では嘲けったものだったが、嘲けっている
中
(
うち
)
に、自分もいつしか
所帯染
(
しょたいじ
)
みて、人に嘲けられる身の上になって了った。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
帯
常用漢字
小4
部首:⼱
10画
染
常用漢字
小6
部首:⽊
9画
“所帯”で始まる語句
所帯
所帯道具
所帯気