“戯論”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けろん66.7%
げろん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きょうは機に臨んでの戯論けろんに過ぎぬ、その教以外に正伝した妙心こそ「理性の真実」であって三乗十二分教の所談と同日に論ずべきものでない
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
もしそう云う考えの加わった施行なら人間の真情がみだされた施行で、施す人も施される人も共にけがすというものです。真率であるべき人生の行為を、戯論けろん手遊おもちゃにするというものです。
阿難と呪術師の娘 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
まことの月にもあらず、水無くて凍りぞしたる勝間田の池あらたむる秋の夜の月が、まことの月にもあらじ、世間一切の種〻の相は、まことは戯論げろんの名目のみ、真如の法海より一瓢の量を分ち取りて
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)