戦巧者いくさこうしゃ)” の例文
ただ一つ、彼のに落ちなかったことは、曹仁という戦巧者いくさこうしゃな大将の画策をことごとく撃砕して、鮮やかにその裏をかいた敵の手並のいつにも似ない戦略ぶりにあった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
戦巧者いくさこうしゃな斎藤どののいさめもお用いなく、みすみす不利な地形と寡兵かへいをもって、山崎に決戦を辞さなかったのも、その大道にられたためです。山崎を退いては京都を捨てることになるからです。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)