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戒飭
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かいちょく
ふりがな文庫
“
戒飭
(
かいちょく
)” の例文
文左衛門は助六を呼んで
戒飭
(
かいちょく
)
する。舞台が廻ると、揚巻の座敷である。文左衛門が揚巻の身受をして助六に
妻
(
めあわ
)
せる。揚巻は初め栄三郎、後梅幸であった。
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
この一節は、特に現世生活を
穢土
(
えど
)
と罵り、途中の階段をヌキにして、一足飛びに極楽浄土にでも行こうとあせる夢遊病患者に対して、絶好の
戒飭
(
かいちょく
)
である。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
海外多数の
碩学
(
せきがく
)
名士が
毎
(
いつ
)
も同情せらるる予の微力を以て老いの既に至れるを知らず、ややもすれば眠食を廃して苦心する研究に大
妨碍
(
ぼうがい
)
を加うる和歌山県の官公吏を
戒飭
(
かいちょく
)
して
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
毫
(
ごう
)
も
戒飭
(
かいちょく
)
するところなく検束する
趣
(
おもむき
)
なく、極めて随意に、心の動くままに振舞いたり、親鸞のいわゆる
自然法爾
(
じねんほうじ
)
なるものと、すこぶる
相
(
あい
)
似たるの跡ありといえども、しかも子規子の態度は
絶対的人格:正岡先生論
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
とにかく種々
嫌疑
(
けんぎ
)
の雲は千々岩の上におおいかかりてあれば、この上とても千々岩には心して、かつ自ら
戒飭
(
かいちょく
)
するよう忠告せよと、参謀本部に長たる某将軍とは
爾汝
(
じじょ
)
の間なる
舅
(
しゅうと
)
中将の話なりき。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
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明日沼倉を呼び出して早速
戒飭
(
かいちょく
)
を加えるにしても、全体此の事件は何処から手を附けてどう云う処置を施せばいゝか、そんな事を考える餘裕のないほど、彼はひたすら呆れ返って度胆を抜かれて居た。
小さな王国
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
不都合にも平田内相すでに地方官を
戒飭
(
かいちょく
)
し、五千円を積まずとも維持確実ならば合祀に及ばずと令したるはるか後に、いずれも維持困難なりと
詐
(
いつわ
)
り、樹木も地価も皆無なる禿山頂へ
神社合祀に関する意見
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
戒
常用漢字
中学
部首:⼽
7画
飭
漢検1級
部首:⾷
13画
“戒飭”で始まる語句
戒飭的