“かいちょく”の漢字の書き方と例文
語句割合
戒飭100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ごう戒飭かいちょくするところなく検束するおもむきなく、極めて随意に、心の動くままに振舞いたり、親鸞のいわゆる自然法爾じねんほうじなるものと、すこぶるあい似たるの跡ありといえども、しかも子規子の態度は
絶対的人格:正岡先生論 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
とにかく種々嫌疑けんぎの雲は千々岩の上におおいかかりてあれば、この上とても千々岩には心して、かつ自ら戒飭かいちょくするよう忠告せよと、参謀本部に長たる某将軍とは爾汝じじょの間なるしゅうと中将の話なりき。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
明日沼倉を呼び出して早速戒飭かいちょくを加えるにしても、全体此の事件は何処から手を附けてどう云う処置を施せばいゝか、そんな事を考える餘裕のないほど、彼はひたすら呆れ返って度胆を抜かれて居た。
小さな王国 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)