我袂わがたもと)” の例文
彼女かれは慌てて又もや座敷へ引返ひっかえして、有合ありあ燐寸まっち我袂わがたもとに入れた。更に見廻すと、とこわきには客の紙入かみいれが遺してあって、人はまだ誰も帰って来なかった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)