懾伏しょうふく)” の例文
かくのごとくいきおい強き恐ろしき歌はまたと有之間敷これあるまじく、八大竜王を叱咤しったするところ竜王も懾伏しょうふく致すべき勢あい現れもうし候。
歌よみに与ふる書 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
まるで何か知らん目には見えないが、其処そこに恐ろしい或者が立ちはだかっていて、雲はその前に懾伏しょうふくして、進むことも退くことも出来ないもののようである。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
一体古代の笑いは敵魔懾伏しょうふくの魔法であったことが民俗学の方から次第に明らかにされて来ているが、そこまでは溯らなくても、奈良・平安時代の御神楽おかぐらには、天鈿女命あめのうずめのみことが岩戸の前で踊ったように
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
かくの如く勢強き恐ろしき歌はまたと有之間敷これあるまじく、八大竜王を叱咜しったする処、竜王も懾伏しょうふく致すべきいきおい相現れ申候。
歌よみに与ふる書 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)