懐中ふっくら)” の例文
旧字:懷中
そこで上りかまちに腰をかけて懐中ふっくらからその貰うた指環をば出いて、てのひら中央まんなかへ乗せて、タメツ、スガメツ引っくりかやいておりますと、背後うしろからヌキ足さし足、覗いて見た親父おやじ
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)