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憚様
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はばかりさま
ふりがな文庫
“
憚様
(
はばかりさま
)” の例文
旧字:
憚樣
左の手を畳に衝いて受けた杯に、おちゃらが酌をすると、「
憚様
(
はばかりさま
)
」と挨拶をする。香油に光る髪が一握程、狭い額に垂れ掛かっている。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
(
憚様
(
はばかりさま
)
ですがちょいとそうおっしゃって下さいましな、またお客様で御邪魔だと悪うございます。)
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「酔はないと申上げ
難
(
にく
)
い事なのですから、私少々酔ひますから貴方、
憚様
(
はばかりさま
)
ですが、もう一つお酌を」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「
憚様
(
はばかりさま
)
ですが、この手を引張つて下さいましな。ああ、早く、私転びますよ」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
(へん、ちゃぶ屋の姉さんじゃあるまいし、
夜更
(
よふけ
)
にお客は取りませんからね、昼間寝たりなんかしませんよ、はい、
憚様
(
はばかりさま
)
でございますよ、
空
(
あ
)
いたのはそこに出してあら、)といいずてに
伸
(
のび
)
をして
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
これは
憚様
(
はばかりさま
)
です。
些
(
ちよつ
)
と身支度に婦人の
心添
(
こころぞへ
)
を受けるところは
堀部安兵衛
(
ほりべやすべえ
)
といふ役だ。然し芝居でも、
人数
(
にんず
)
が多くて、支度をする方は大概取つて投げられるやうだから、お互に気を着ける事だよ
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「
憚様
(
はばかりさま
)
。お客は旦那様のお友達の
母様
(
おっかさん
)
でございます。」
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
憚様
(
はばかりさま
)
、お座敷は宵の口だけですよ。」
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「どう致しまして、
憚様
(
はばかりさま
)
。」
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
憚様
(
はばかりさま
)
。」
化銀杏
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
憚
漢検1級
部首:⼼
15画
様
常用漢字
小3
部首:⽊
14画
“憚”で始まる語句
憚
憚樣
憚り様