“憚様”の読み方と例文
旧字:憚樣
読み方割合
はばかりさま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左の手を畳に衝いて受けた杯に、おちゃらが酌をすると、「憚様はばかりさま」と挨拶をする。香油に光る髪が一握程、狭い額に垂れ掛かっている。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
憚様はばかりさまですがちょいとそうおっしゃって下さいましな、またお客様で御邪魔だと悪うございます。)
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「酔はないと申上げにくい事なのですから、私少々酔ひますから貴方、憚様はばかりさまですが、もう一つお酌を」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)