“憑(と)” の例文
慾得ずくばかりでなく、かれは弟子師匠の人情から考えても、久しい馴染(なじみ)の美しい弟子がやがて死霊(しりょう)に憑(と)り殺されるのかと思うと、あまりの痛ましさに堪えなかった。
半七捕物帳:16 津の国屋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
水をいっぺえ恵んでおくんなせえまし——ああありがてえ、畜生めッ、これでくたばりゃ七たび生れ代っても野郎四人を憑(と)り殺してやるぞッ——だからね、どうぞして観音像の正体を見届け