めで)” の例文
「それはめでたいことでござる、左様な慶たいことを何しに拙者において異議がござりましょう。して、先方のお家柄は?」
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
人のめでたいことを呪うような心を起すのは浅ましいとは知りながら、お松はこの慶たい噂を慶たからず思いました。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「それは重ねがさねめでたきこと、左様ならばなお以て試合に充分の腕をお示しあらば、出世のためにも縁談にも、この上なき誉を添ゆるものではござらぬか」
「御別家様、まず以てとどこおりなく運びましておめでとう存じまする。御結納ごゆいのうはこの暮のうちに日をえらんでお取交とりかわしなさいますように。お婚礼は来春になりまして花々しく」
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「いや婚礼というものは、めでたいことではあろうけれど、なかなか手数のかかるものじゃ」
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「あれはおめでたいことでござんす」
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)