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慊焉
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けんえん
ふりがな文庫
“
慊焉
(
けんえん
)” の例文
これは「雨ふれど音の聞えず、しぶきのみ露とぞ置く」コンクリート建築に
慊焉
(
けんえん
)
たる結果、
爽
(
さわやか
)
な雨の音に
想
(
おもい
)
を
馳
(
は
)
せられたものであろう。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
元来家屋はレスパネエ夫人の所有なりしに、宝石商これを借り受けをり、濫に上層を他人に又貸ししたる故、夫人はその所為に
慊焉
(
けんえん
)
たるものあり。
病院横町の殺人犯
(新字旧仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
華麗絢爛なヴァイオリン奏法に
慊焉
(
けんえん
)
たる若きリアリストたちが、若さと情熱とを、その堅実無比な手法に封じて
名曲決定盤
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
、
野村長一
(著)
この点において予は、我が国の元老を初め、その他いわゆる官僚政治家等の態度に甚だ
慊焉
(
けんえん
)
たるものがある。
憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず
(新字新仮名)
/
吉野作造
(著)
この室に居るものは、
皆
(
み
)
な君の所置
振
(
ぶり
)
に
慊焉
(
けんえん
)
たらざるものがあるから、将校方は黙許なされても、そんな国賊は、きっと談じて、懲戒を加ゆるために、おのおの決する処があるぞ。
可
(
いい
)
か。
海城発電
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
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しかしフーベルマンの録音の古さに
慊焉
(
けんえん
)
たる人は、言うまでもなく、このハイフェッツを採るべきである。
名曲決定盤
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
、
野村長一
(著)
この室にゐるものは、皆な君の所置ぶりに
慊焉
(
けんえん
)
たらざるものがあるから、将校方は黙許なされても、
其様
(
そん
)
な国賊は、
屹
(
きっ
)
と談じて、懲戒を加ゆるために、おのおの決する処があるぞ。
可
(
いい
)
か。
海城発電
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
慊
漢検1級
部首:⼼
13画
焉
漢検1級
部首:⽕
11画
“慊”で始まる語句
慊
慊堂
慊叟