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感傷的
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センチメンタル
ふりがな文庫
“
感傷的
(
センチメンタル
)” の例文
寄るとさはるとたゞ騒々しく女の美しさばかりを讚へてゐて、悶々としたり、
感傷的
(
センチメンタル
)
になつたりして堂々廻りをしてゐるなんて、一体、諸君!
まぼろし
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
僕は彼女を急に
感傷的
(
センチメンタル
)
に思ひ出す。僕には彼女の心臟が硬いのか、脆いのか、分らなくなる。
不器用な天使
(旧字旧仮名)
/
堀辰雄
(著)
行
(
ゆ
)
こうかもどろかオロラの下へ——という
感傷的
(
センチメンタル
)
な声は
市井
(
しせい
)
の
果
(
はて
)
から田舎人の
訛声
(
だみごえ
)
にまで唄われるようになった。そして最後にカルメンの悲しい唄声を残して彼女は
逝
(
い
)
った。
松井須磨子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
恋愛に関して非常に
感傷的
(
センチメンタル
)
になつてゐると私には思はれる。婦人が殊に甚しいやうである。
恋愛と夫婦愛とを混同しては不可ぬ
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
其処に立っていますと、妙に
感傷的
(
センチメンタル
)
になって思いは過去へ過去へと馳せて行くのでした。
「奈良」に遊びて
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
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感傷的
(
センチメンタル
)
な気分に支配されやすいくせに、彼は決して
外表的
(
デモンストラチーヴ
)
になれない男であった。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
激しい飛び散るような、その詩を聞いていると、私一人が飢えるとか飢えないとかの問題が、まるで子供の一文菓子のようにロマンチックで、
感傷的
(
センチメンタル
)
で、私は私の食慾を嘲笑したくなった。
放浪記(初出)
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
自分があまり
感傷的
(
センチメンタル
)
なのが不愉快になってきた。
キャラコさん:03 蘆と木笛
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「どうせもういらないんですもの。——一寸面白いですよ、可成
感傷的
(
センチメンタル
)
なものですが。」
眠い一日
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
それには無論養家を出る出ないの
蒼蠅
(
うるさ
)
い問題も手伝っていたでしょう。彼は段々
感傷的
(
センチメンタル
)
になって来たのです。時によると、自分だけが世の中の不幸を一人で
背負
(
しょ
)
って立っているような事をいいます。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“感傷的”の意味
《形容動詞》
感傷的(かんしょうてき)
精神的な影響を受けやすい様子。
(出典:Wiktionary)
感
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
傷
常用漢字
小6
部首:⼈
13画
的
常用漢字
小4
部首:⽩
8画
“感傷的”で始まる語句
感傷的な旅行
感傷的愛郷者