“悪銭”の読み方と例文
読み方割合
あくせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「せっかくだが、そいつはよそう、悪銭あくせん身に着かずということになると幸先さいさきがよくねえからな」
「よし! 悪銭あくせん身につかず。いくらでも取らせる。これ、さよ……と言ったな前へ出ろ」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
けふの萬朝報よろづてうはう悪銭あくせんに詰まるとあるのは、悪の性質を収得しうとくと見ず、消費と見たので記者は悪銭あくせん身にかずといふのと、悪所あくしよの金には詰まるが習ひといふのと、この俗諺ぞくげんを混同したものだらう。
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)